LOGO
BACK TO INDEX

Azerbaidzhan

アゼルバイジャン共和国
2023年訪問

カスピ海に面した旧ソ連構成国、アゼルバイジャン。
隣国アルメニアとの紛争なども記憶に新しいが、実はそのアルメニアを挟んだ西側に、小さな飛び地を持っている。
その地の名は、ナヒチェヴァン。
2023年、宴会の場での友人E氏の発案を受け、我々は思いがけず「ベストタイミング」でこの地を訪れることになる。

 
Nakhichevan

Naxçıvan / ナヒチェヴァン

Nov 2023 / ナヒチェヴァン駅付近 / シャルル〜ジュルファ近郊列車

この飛び地の鉄道は、周辺地域からは完全に孤立している。
紛争状態にあるアルメニアとはもちろんのこと、南で接するイランとも、現在は接続運用を持っていない。

おそらくそれが背景であろう、この地で活躍するのは、旧ソ連が製造したВЛ8型機関車。
1953年製造開始という骨董品である。
ウクライナ等で生き残っている同型機と比べても、前照灯が丸目の初期形態であるのが嬉しい。

Nov 2023 / シャルル駅付近 / シャルル〜ジュルファ近郊列車

我々の訪問時、ナヒチェヴァンでは4両のВЛ8が現役だったが、そのうち3両は白色に塗られていた。
旧ソ連の電気機関車といえば緑色が標準なので、これは実に珍しい。
その日に何色の機関車が運用入りするかに気を揉みながら、ゆったりと走る列車を追いかけ撮影するのは至福のひとときであった。

その後、他の訪問者の情報によると、2024年の初頭にナヒチェヴァンの定期列車は全て運休となってしまったらしい。
この旅客列車は並走道路のないイラン国境地帯の兵員輸送なども担っていたので、廃止してしまって問題ないのかは甚だ疑問ではあるが、とにもかくにも、E氏と私はこの美しいナヒチェヴァンの鉄道の最期に立ち会った日本人の一人となった。
丸目の可愛らしいВЛ8型機関車たちは今も、ジュルファの機関庫で静かに、再起の時を待っているのだろうか。

Nov 2023 / シャルル駅、ジュルファ機関庫ほか

Copyright ©2025 HARADA Keisuke All rights reserved.