ミャンマーのことは、実は本格的に海外鉄を始める前から興味を持っていた。
日本では引退したキハ58型やキハ52型などの車両が、譲渡され今なお現役と聞いていたからだ。
結局、訪問できた頃にはそれらの第一世代の譲渡車両はほとんど引退していたが、
それでも2010年代のミャンマーは同国生え抜きの車両と日本からの譲渡車両が混在しており、
政情の面からしてもまだまだ旅しやすく、実に楽しい国であった。
Yangon
ရန်ကုန် / ヤンゴン
Feb 2017 / ヤンゴン環状線
私にとって、当時のヤンゴン滞在中の主な被写体はやはり、ミャンマー生え抜きの客車列車だった。
近郊列車が纏っていたこの青と緑の塗装は、ミャンマーの街並みに一番似合っていたと思う。
同じ塗装でディーゼル車を改造した客車もいたが、私はこのシンプルな形の客車と箱型機関車の組み合わせの方が、編成美を感じて好きだった。
Feb 2017 / ヤンゴン環状線
日本から譲渡された車両はといえば、2017年当時、ヤンゴン周辺ではほとんどキハ40系列だった。
キハ58やキハ181が活躍していた頃に一度来てみたかったと思う。
Pyinmana
ပျဉ်းမနား / ピンマナー
Aug 2016・Feb 2017 / ピンマナー駅付近
当時、ヤンゴンから北上してピンマナーまで行けば、キハ52型の定期運用が残っていた。
バガンまで行く列車に充当されていたと記憶している。
建築限界の関係か、車体が上下方向に切り詰められてちょっと表情の変わったキハ52は、猫背の老人のようで愛おしかった。
Kalaymyo
ကလေး / カレーミョ ほか
Aug 2016・Feb 2017 / マダウ駅付近、カレーミョ駅付近ほか
ただ、私のミャンマー訪問の真の目的は、客車列車でも日本からの譲渡ディーゼルカーでもなく、この「カーヤター」と言われる列車たちだった。
自動車の部品やら何やらを使って組み上げられたミャンマー国産のレールバスだ。
車両によって形が違い、中にはゴムタイヤ駆動 (鉄輪のほかに自動車そのままのゴムタイヤがついている) だったり、廃車発生品と思しき立派なボギー台車を装備していたりと、現場の創意工夫を感じる楽しさがあった。
2016~17年の訪問時にはすでに風前の灯で、私が間に合ったのはカレーミョ地域とマダウ地域のみだった。