LOGO
BACK TO INDEX

Taiwan

中華民国 (台湾)
2014年〜訪問

台湾。
私にとっては、海外鉄の第一歩になった国である。
初めは「祖父の生まれた土地を訪れる」というキッカケでの訪問だったが、もし仮にこの訪台がなければ、私の鉄道人生は今とは全く違うものになっていたかもしれない。

訪問回数はすでに20回近くになったが、今なお訪れるたびに、新しい発見は尽きない。
乗ってよし、撮ってよし、食べてよし。
これからも、人生を通じて付き合っていく国になると思う。

 
宜蘭線・北廻線

 

台湾鉄道、宜蘭線・北廻線のSカーブ撮影地を走る莒光號。
Oct 2019 / 瑞芳駅付近

山あり川あり海あり、この辺りは台湾の中でも特に、変化に満ちており楽しい。
私の祖父が生まれ育った土地、宜蘭に繋がる路線でもある。

個人的に思い出深いのは、やはり2019年に撮影したこのカット。
瑞芳のSカーブをゆく、旧型の手折門 (手動ドア) 客車による「莒光號」だ。
このあと、コロナ禍の渡航制限が残る2022年には手折門客車が退役してしまったので、私にとっては最後の一枚となった。

台湾鉄道、宜蘭線・北廻線を走る旧型客車復活運転。 台湾鉄道、宜蘭線・北廻線を走る旧型客車復活運転。
四脚亭駅付近・亀山駅付近

ここ数年、秋の「富岡鐵道藝術生活節」のシーズンには、宜蘭線・北廻線エリアで旧型客車の復刻運転が行われている。
特に2023年には、牽引機にE200シリーズの電気機関車が充当。
さながら四半世紀前の「平快車」のような姿であり、胸が熱くなった。

 
台東線・南廻線

 

台湾鉄道、南廻線を走る旧型客車「普快車」。
台湾鉄道、台東線を走る荷物車(行李車)つき莒光號。
 
台湾鉄道、南廻線を走るDR2700型「光華號」復活運転。
台湾鉄道、台東線を走るEMU100型復活運転。
太麻里駅付近・關山駅付近ほか

私が初めて訪台した2014年春には、台東線も南廻線も、まだ電化されていなかった。
台東線は2014年夏に電化完了。右上の莒光號のカットは、直後の2015年に撮影したもの。
環島鉄路では最後まで非電化で残った南廻線も、2020年に電化完了となった。

2010年代には、初代「自強號」EMU100が台東線を走行したり、まだ非電化だった南廻線を「光華號」DR2700が駆け抜けたりといった話題もあった。
今となっては電化工事はもちろんのこと、EMU100やDR2700といった保存車両の活躍も終了。
台湾の鉄道風景も、刻一刻と変化していることを感じさせられる。

Jul 2018 / 金崙駅付近

2017年には、金崙駅の近くに道路橋が完成した。電化までの数年間、早朝の南廻線を順光で撮影する絶好の撮影地が生まれた。
朝の光を浴びながら、アメロコ牽引の復興号客車が金崙渓を渡る。エアコンなどが露出していないツルッとした屋根が、日本の20系客車を思わせる。
電化が完了した今もこのアングルは健在だが、線路の手前側に架線柱が立ってしまい、少し悲しい。南廻線の電化では、なぜか何処も彼処も願ったのと逆の側に - つまり撮り鉄には邪魔になる、線路の手前側に架線柱が立てられており、悩ましい思いである。

 
縦貫線・屏東線

 

台湾鉄道、縦貫線を走る莒光號。
Apr 2024 & Dec 2023 / 清水駅付近・斗六駅付近

台北地域から島の西岸を経由して南の高尾方面に至る、台湾の大幹線である。
並行する高速鉄道に負けじと、特急「自強號」から鈍行まで密度の濃いダイヤで走り抜けていく様は痛快だ。

大都市を通り抜けて走る箇所も多いが、最近は地下化や高架化が進んでおり、この点は趣味的にはいささか面白くない。
私はレンタサイクルに跨り、「縦貫線らしい風景」を探し、高架化されていない線路側を彷徨うことになった。

台湾鉄道、宜蘭線・北廻線を走るE200型電気機関車「莒光號」。 台湾鉄道、宜蘭線・北廻線を走るE500型電気機関車「自強號」。
Feb 2025 / 花壇駅付近

2024年からは、日本の東芝が製造した新型電気機関車E500も、縦貫線を中心に運用を開始した。
約半世紀に渡り活躍してきた米国製のE200シリーズは、ついに余命宣告ということになる。
そんな電気機関車の新旧交代を、花壇駅近くの直線区間で編成写真にて収めた。

Feb. 2025 / 後壁駅・石亀駅

町中の文字の意味が読んで判るというのは、やはり台湾の楽しいところである。
列車名の「復興」「莒光」「自強」というのも、元を辿れば国民党政府のスローガン。中国大陸の奪取を掲げた合言葉が、今なお列車名として生きながらえていることには、時折奇妙な感覚にさせられる。
縦貫線後壁駅のホームには、「毋忘在莒」の文字が刻まれた石碑も残っていた。

Feb. 2025 / 六塊厝駅付近

 
五分車

狭軌鉄道

Dec. 2022 / 虎尾糖廠
Jan. 2023 / 烏樹林糖廠

かつては製糖軌道で島を縦断できたほど、狭軌鉄道の王国だった台湾。
2025年現在、虎尾糖廠が今なお現役の製糖軌道としてサトウキビを輸送しており、またいくつかの狭軌鉄道は観光用として生きながらえている。

虎尾糖廠は訪台初期から何度も通っていたが、その平坦な地形ゆえに撮影地には悩まされた。
2022年冬にふと思いつきドローンを導入。
ようやく納得いく撮影ができるようになった。

烏樹林糖廠では、有志で蒸気機関車のチャーターを楽しんだ。
祖父の暮らしていた頃の台湾、常磐木の鉄路に想いを馳せて……。

Copyright ©2025 HARADA Keisuke All rights reserved.