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China

中華人民共和国
(蒸気機関車以外)
2014年〜訪問

中国は、私は主に蒸気機関車を撮るために通い詰めていたのだが、その「ついで」やら何やらで、いつの間にか蒸気機関車以外の写真も溜まってきていた。
初訪問から10年以上が経過し、蒸気機関車の引退以外にも、思った以上に様々な風景が変化していることに気が付く。
それでも、国土の隅々まで伸びる高速鉄道の陰で、彼の国にはまだ土臭い鉄道情景が残っていることだろう。

(中国の蒸気機関車の撮影記録は こちら / Steam in China )

 
華北地方

 

中国・承徳のDF4B型(東風4B型)ディーゼル機関車 中国・承徳のDF4C型(東風4C型)ディーゼル機関車
Dec 2018 / 承徳

中国のページは、やはり緑色の東風4型シリーズで始めるべきと思い、この写真をセレクトした。
北京からほど近い承徳では、東風4B型が主力として活躍する専用線があり、私は大いに入り浸った。
こういう専用線は、撮影の可否が国鉄以上に人治主義的で、沿線で撮影していると警察に呼ばれて街まで送り返されることもあれば、車庫の中で自由に撮影させてくれたりもした。

2枚目も同じく承徳にて。牽引は東風4D型である。
二階建て客車には中国放浪中によくお世話になったが、今はもうだいぶ数を減らしたという。

中国・石家庄のDF4B改D型(東風4B改D型)ディーゼル機関車 中国・太原のDF4B改D型(東風4B改D型)ディーゼル機関車
Sep 2019 / 石家庄・太原

東風4B型シリーズは緑やオレンジなど様々な塗装があるが、その中でも私が好きなのが、このクリームと濃いめの水色の塗り分けだった。
東風4B型を4D型相当に改造した、通称「B改D」機がこの塗装を纏うことが多いようだが、そういう分類学的なところには私は明るくない。

中国・太原、太焦鉄路の非冷房鈍行列車「慢車」 中国・太原、太焦鉄路の非冷房鈍行列車「慢車」 中国・太原、太焦鉄路の非冷房鈍行列車「慢車」
Sep 2019 / 太原

太原から南に伸びる太焦鉄路では、地域輸送用の「慢車」が生き残っていた。
国鉄線でありながら、乗車には身分証も要らず。車両は硬座車2両と硬卧車1両(沿線の鉄道職員輸送用)で、全て非冷房という、急速に変化する中国にあって時代から取り残されたような不思議な列車だったのを覚えている。
車両も古く、夜の山岳地帯を行く「慢車」は薄暗かったが、農民たちはお菓子を分け合ったりしながら賑やかに過ごしていた。私も多分に御相伴に預からせていただいた。

中国・鉄法、DF4B型(東風4B型)ディーゼル機関車「工人先鋒号」
中国・北京、和諧型電気機関車「毛沢東号」
Jan 2016・Mar 2016 / 北京・鉄法

さて、中国の鉄道といえば花形はやはり「装飾機」である。
「毛沢東号」をはじめとする歴代の権力者の名を冠した機関車、それに「工人先鋒号」など共産党らしいスローガンを掲げた機関車。どれも中国ならではの出で立ちだ。

私は地方部で古い機関車や狭軌鉄道ばかり追いかけているので、なかなかこういうネームド・ロコに出会うタイミングはないが、2016年の元旦には北京の線路端で偶然「毛沢東号」を見掛けることができた。それも、線路端でカメラを構えている怪しい撮り鉄がいるということで職質を受けている最中の出来事である。
警官らになんとか撮影許可を得たあと、「君は毛沢東を知っているのか」と聞かれたので「中国の偉人だ」と返したところ、職質もそこそこに帰途をパトカーで送り届けてくれたというおまけエピソード付きである。

(左の装飾DF4Bは東北地方の遼寧省で撮影したが、便宜上一緒に紹介させていただいた)

 
東北地方

 

中国遼寧省・大連の塩田にある塩輸送ナローゲージ
中国遼寧省・大連の塩田にある塩輸送ナローゲージ
Sep 2017 / 大連

大連の外れには、日本統治時代から続く塩田があり、762mmの専用線が敷かれている。
天日塩田から塩を積み込んだ貨車や、いかにも軽便鉄道的な作業員列車を牽いて、可愛らしい箱型ディーゼル機関車がトコトコと行く様子は実に素晴らしい。
学生時代の訪問だったので、旅費を節約するために広大な塩田を延々歩いて周った。
真夏の訪問で、よく熱中症にならなかったものだと今になって思う。

中国遼寧省・大連に残る日本統治時代に製造された路面電車 中国遼寧省・大連に残る日本統治時代に製造された路面電車
Apr 2025 / 大連

大連といえば有名なのは、むしろこちらの路面電車だろう。
日本時代に製造された「へそライト」の電車が、いまなお現役で活躍している。
一般運行される電車は焦茶色や濃緑色の単色塗りだが、2両だけ、1990年代までに見られた鮮やかな塗装が復刻されている。
祝日に僅かに走るのみなので、思い切って貸切運転を実施させてもらった。
ただ走らせるだけでなく、なるべく1990年代当時の姿に近づけるような工作にも協力してもらい、現場の方々には感謝してもし切れない。

中国遼寧省・撫順炭鉱に残る日本統治時代に製造された電気機関車 中国遼寧省・撫順炭鉱のスチームクレーン車
Jan 2017 / 撫順

遼寧省撫順には満州国時代に開発された露天掘炭鉱があり、その大穴の斜面に沿うように無数の運炭鉄道が敷設されている。
さすがに炭鉱の中には入れなかったが、鉱外の区間では来訪者に対しても比較的寛大で、ふらっと訪れても制約を受けずに撮影を楽しむことができた。
左の写真は、戦前に日本が製造した機関車に牽引される爆薬列車。炭鉱を発破するためのダイナマイトを詰んでいるのだろう、白い貨車には「⚪︎爆」の記号が入れられていた。右の操重車は蒸汽駆動だろうか?

 
華東地方

 

中国浙江省の金温鉄路を走るDF4B型(東風4B型)ディーゼル機関車 中国浙江省の金温鉄路を走るDF4B型(東風4B型)ディーゼル機関車 中国浙江省の金温鉄路を走るDF4B型(東風4B型)ディーゼル機関車
Oct 2019 / 金華

大学の卒論発表を2週間後に控えた2019年10月某日、浙江省の金温鉄路を訪れた。
中国では極めて珍しい、独自塗装の機関車を運用する地方鉄道である。
白と青の爽やかな塗装に彩られた老兵DF4Bを、晴れ・曇り・雨の三者三様の写真を撮影し、私は大満足で帰国し再び論文の筆をとったのであった。

 
西北地方

 

中国寧夏回族自治区を走る韶山7型電気機関車
Dec 2017 / 石嘴山

平汝線を走る一日一往復の旅客列車。
韶山7型 (中国の比較的古い国産電気機関車は「韶山」を名乗る) が、当時すでに珍しかった非空調の硬座車を連ねて、寧夏の赤茶けた大地を走る。
どことなく、日本の吾妻線の「祖母島築堤」を左右反転させたような構図である。

ありがたいことに、このカットは日本の有志団体が発行している「中国鉄道時刻表」の表紙に採用していただいた。

Dec 2017 / 嘉峪関、白銀

西北地方には、国鉄の他にもいくつか興味深い専用線があった。
嘉峪関から北に伸びる嘉策鉄路では、東風4型や8B型のほか、141両「しか」製造されず珍しい東風8型も活躍していた。
白銀有色金属鉱公司の専用線は、蒸汽機関車を期待したものの引退済み。諦め悪く車庫を訪れると、古い客車 (満鉄型?) が寒空に骸を晒していた。

 
西南地方

 

中国四川省楽山のナローゲージ、沫江煤電 中国四川省楽山のナローゲージ、沫江煤電
Jun 2016 / 楽山

中国四川省というと芭石鉄道の蒸気機関車が有名だが、2015年まではその近くでもう一つ、奇怪な狭軌鉄道が走っていた。
名を沫江煤電といい、スプレーで殴り書きしたような唐草模様の機関車と、窓ガラスのない鳥籠のような客車が、歩いても移動できるほどの短い距離を行ったり来たりしていたのである。
2015年4月に初めて訪問したが、直後の6月に廃止になる旨が知らされ、慌てて (定期試験直前に高校を休んで) もう一度訪れた。 親も担任も、よく許してくれたものだと思う。

中国雲南省昆明のナローゲージ(メーターゲージ) 中国雲南省昆明の旧型機関車
Sep 2016 / 昆明

2016年は、東南アジア旅行の末にベトナムから雲南省昆明へと入った。
天気も悪く、また長旅で疲労困憊しており、上手い写真が残っておらず恥ずかしいが、貴重な写真であるので掲載する。
1枚目はメーターゲージ路線で、当時は昆明郊外までのローカル輸送を行っていた。
2枚目は中国初の量産型ディーゼル機関車である東風型で、昆明のどこかの工場の予備機として眠っていたものである。

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